東通村とは

東通村は本州の最北東端に位置し、北は津軽海峡、東は太平洋に面した南北に細長い村です。
約65kmに及ぶ海岸線は、ミズダコ・ヒラメ・アワビ・ウニ・ホタテなどの魚介類、
昆布やフノリなどの海藻類といった豊富な海の恵みをもたらしています。
約295㎢もの広大な大地は、そば・ブルーベリー・東通牛といった地域性を活かした
農畜産業に活用され、豊富な山の恵みを生みだしています。
まさに本州最果ての食の宝庫、東通村には、人々が育んできた歴史も息づきます。
能舞に代表される民俗芸能の数々、人々と共に過酷な自然環境を生きてきた寒立馬は、 私たち、観る者の心を揺さぶります。
村の北東端に建つ尻屋埼灯台は、レンガ造りでは日本一の高さを誇り、全国16基ある登れる灯台のひとつです。2023年に国の重要文化財にも指定されました。

「下北ジオパーク」
ジオパークとは、貴重な地質・地形や資源・環境を保全しながら持続可能な開発に取り組み、教育・観光・産業に活用していく取り組みです。それを感じられるのが、下北地域に16ヶ所あるジオサイトです。
東通村には、16あるジオサイトのうち「尻屋崎ジオサイト」「北部海岸ジオサイト」「猿ヶ森砂丘ジオサイト」の3つのジオサイトがあり、それぞれ特徴的で魅力的な自然資源を体感することができます。
東通村のジオサイトについては、右側の地図をご覧ください。
下北ジオパークサイトへはこちら
観光

東通村でしか味わえない感動~寒立馬との出会い~
下北半島国定公園尻屋崎に生息する寒立馬は、日本在来種の南部馬を祖先に持ち、尻屋地区独自の農用馬に改良した馬です。
厳しい冬の環境でも耐えられる持久力があり、寒立馬独自の野生的風ぼうと生活能力を身につけてきました。
見た目は、つぶらな瞳で性格はおとなしい寒立馬。四季ごとに愛くるしさやたくましさを見せてくれます。
一度、寒立馬に会いに東通村へお越しください。

一度は見てみたい、大草原と大海原に囲まれた美しい「尻屋埼灯台」
尻屋埼灯台は、1876年に東北地方初の洋式灯台として点灯し、「恋する灯台」や、「日本の灯台50選」にも選ばれ、歴史的にも文化的にも非常に価値の高い灯台です。
夜、漆黒の海を照らす尻屋埼灯台は、津軽海峡と太平洋を行きかう船を守り続けています。
大草原と大海原、そして、寒立馬と灯台、まるで大自然のキャンバスの中にでもいるような西欧風の風景が広がっている尻屋崎は、カップルやファミリーにもおすすめです。
尻屋崎の開放時間
4/1~4/30 | 8:00~15:45 |
---|---|
5/1~11/30 | 7:00~16:45 |
上記時間外は、ゲートが閉まっていますのでご注意下さい。
※冬期間(12/1~3/31)尻屋崎は閉鎖し、寒立馬は隣接するアタカ(越冬放牧地)で会うことができます。

先人たちから受け継がれた民俗芸能の宝庫
東通村では、数多くの民俗芸能が昔からの形のまま守り伝えられています。なかでも、国の重要無形民俗文化財に指定されている「下北の能舞」は、およそ600年も前に山伏である目名不動院を中心に伝えられたと考えられています。
このほか、小正月に豊作を願い、女性たちが各戸を訪ねて踊る「田植え餅つき踊り」、南部手踊りも演目にもつ「大神楽」、山伏芸能のひとつで東通村独自の様式といわれる「獅子舞」などが、今もなお受け継がれています。
能舞、大神楽、獅子舞は各伝承地域において正月三が日及び、1月上旬の郷土芸能発表会で主に演じられます。田植え餅つき踊りは1月15日・16日にかけて伝承地域において演じられます。

野牛川レストハウス
県道6号線沿いにある観光レクリエーション施設です。
東通牛の加工品やブルーベリージャムをはじめとした東通村ならではのお土産品や、名物のブルーベリーソフトクリームなど、東通村ならではの美味しい特産品が購入できます。
また、ヒバの香り漂う室内には休憩室も設置。村内の観光や下北ジオパークの情報発信をしています。尻屋崎とむつ市のちょうど中間辺りに位置する絶好の休憩スポットです。


住所 | 青森県東通村野牛29-3 |
---|---|
お問い合わせ | 0175-47-2115 |
営業時間 | 9:00~16:30 |
休業日 | 毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は翌水曜日) |
アクセス | むつバスターミナルからバスで約30分 下北駅から車で約40分 |
グルメ
東通ヒラメ重に使用

東通そば
東通村の十割そばは、稲作より歴史が古いと言われています。厳しい北国の自然の中で育まれた東通村産100%の玄そばでつくった東通そばは、地場産食材でダシをとった体にいい自慢の産品です。
その心地よい歯ざわりと滋味あふれる豊かな香りを手軽にお楽しみいただける“ひがしどおり十割そば乾麺”は、お土産にも最適です。

ほうれん草
栄養が豊富に含まれていることで知られています。東通村ではハウス栽培もされていることから一年中収穫できます。なかでも、冬季にあえて寒気にさらして旨味と甘みを増幅させた、寒締めほうれん草は「寒立葉」という名前をもち、風雪にもじっと耐えながらたくましく生きている寒立馬をイメージして新たな村のブランド野菜として展開を図っています。

タコ(ミズダコ)
東通村の平成27年・28年のタコ水揚げ量は、青森県でナンバー2を誇っています。
潮の速い津軽海峡を渡るタコの中でも、ミズダコは体重が4kg以上になる大型のタコで、マダコに比べて肉質がやわらかく、甘みがあり、水分が多くジューシーです。

天然ヒラメ
青森県は、天然ヒラメの水揚げ量が全国でもトップクラスで、その中で東通村の水揚げ量は平成27年・28年ともに青森県でナンバー2を誇っています。
また、昭和62年には青森県の魚に制定されており、冷たい海で育ったヒラメは身の締まりが抜群で、東京築地市場でも、品質が良いとの評判を受けています。
白身魚独特の繊細さの中に上品な旨味を味わうことができ、身は高タンパク・低脂肪でとてもヘルシーです。
おいしい理由はこちら

東通牛
東通牛は、津軽海峡が一望できる絶景の牧場で、ストレスを感じさせずにのんびりとそだてています。
恵まれた自然環境で、飼料にもこだわって肥育された東通牛は、生まれも育ちも東通村という貴重な黒毛和種。味といい肉の柔らかさといい最高級の評価をいただいています。

長いも
全国でナンバー2の生産量を誇る青森県の長いもは、東通村でも盛んに栽培されています。粘りが強く、シャキシャキとした食感が特徴で、栄養価も高いことで知られています。

ブルーベリー
ブルーベリーは、小粒ながらも栄養価の高さから注目されているフルーツです。
年間約10℃の平均気温と海の霧に包まれ冷涼でしっとりとした気候は、ブルーベリーの栽培には最適です。
農薬を使わないことにこだわり、主に村の西側地域で栽培が行われています。東通ヒラメ重のデザートでも実際に使用されています。

布海苔
極寒の時期(冬~春)にベテラン漁師の手によって、丁寧に手摘みで収穫されます。汁物やサラダに最適な海藻です。

お米(ほっかりん)
東通村で作付けしているお米の3割を占める、主要米の一つです。
低アミロース米のため、冷めても美味しく、もちもちとした食感が人気のお米です。

マツモ
青森県内では、津軽海峡から太平洋沿岸でのみ漁獲される海藻のため、地元でしか出回らない貴重な食材です。
極寒の時期(冬~春)にベテラン漁師の手によって丁寧に手摘みされているマツモの魅力は、磯の風味が程よく香り、シャキシャキした触感が特徴です。
名前の由来は、葉が松葉に似ているから、と言われています。
その他の東通村特産品

こんぶ
北の荒波で育まれた海藻の王様「こんぶ」。東通村尻屋産のこんぶは、ゆっくり時間をかけた天日乾燥で、そのおいしさは料亭からも引き合いがあるほど。
栄養満点のこんぶを様々な商品で味わいください。

大型外海地まきほたて貝
津軽海峡の荒波で育ったほたては、貝柱が大振りで、歯ごたえもあり、生食用はもとより、料理の素材としても好評を得ています。また、ご贈答用としても喜ばれ6~8月ごろの時期と数量限定の逸品です。

ビフテキジャーキー
村特産の東通牛をこだわりの味付けで、じっくり乾燥させた高級ビーフジャーキー。
大自然の中でのびのびと育った東通牛のおいしさが凝縮した逸品です。
イベント
5月・10月ひがしどおり そば街道まつり
村内各地の集会施設を会場に、各グループがそれぞれに腕を振るいます。地域ごとに特色のあるダシを使って、伝統の十割そば「東通そば」を提供するそば街道まつりです。毎月5月と10月に開催され、会場は、街道沿いののぼり旗が目印です。
会場 | 村内各地5か所程度 |
---|---|
お問い合わせ | 0175-27-2111(農林畜産課) |

10月下旬東通村 産業まつり
東通村の秋の味覚がいっぱいのお祭りです。特に鮭のつかみどりは大人気!ゲームやクイズなどお楽しみ企画も盛りだくさんで、村自慢の特産品が直売される人気のイベントです。
会場 | 東通村体育館 |
---|---|
お問い合わせ | 0175-27-2111(農林畜産課) |

1月上旬東通村郷土芸能発表会
東通村の民俗芸能が集結します。中世芸能の面影を色濃く残した修験能の典型と言われる「能舞」をはじめ、「獅子舞」「大神楽」「手踊」などが披露され、この1日で東通村の民俗芸能が存分に楽しめます。
会場 | 東通村体育館 |
---|---|
お問い合わせ | 0175-27-2111(教育委員会) |

アクセス
東通村へは飛行機、新幹線、車、フェリーでのアクセスが可能です。魅力ある東通村へお越しください。
※旧むつバスターミナルは建物が解体されているため、待合スペースがなく、現在はバス停があるだけとなっています。
予約型タクシー(株式会社 尻屋観光)については、東通村ホームページを御確認ください。
東通村ホームページ「予約型タクシーについて」